エレベーターに乗り、無意識に6階のボタンを押す。毎朝繰り返される動作の中に思考の余地はない。ゆっくりと閉まりかけた扉の隙間から足早に近づいてくる配達員の姿が見えた。慌てて扉を開こうとタッチパネルに手を伸ばすが、そこで一瞬手が止まる。「開」と…
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